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鼠経ヘルニア 3歳の息子手術までの記録 その1( 診断~入院決定)
昨年、3歳の息子がそけいヘルニアだという事が分かり、3日間入院して手術を受けました。
術後半年がたちましたが、傷あとももうわからないくらいだし、元気いっぱいに毎日過ごしております。
診断されてから、手術まで、そして術後の様子などを記録として残しておこうと思います。
これから手術を受けるというお子さんをお持ちの方に、少し安心していただくための内容となっています。
私自身、急に子供の手術が必要となり、ネットで色々調べました。
手術は無事終わりましたが、終わるまでは不安も多々ありました。
そんな時、個人の方のブログも多数参考にさせていただいたので、わが子の事例もそのうちの一つになればと思い書いています。
そけい(鼠経)ヘルニアとは
いわゆる「脱腸」のこと。小さなお子さんで、鼠径部(股の少し上)が膨らみます。小児の鼠径ヘルニアはしばしばみられる疾患で、小児の4~6%に発生するといわれています。原因は先天的なもので、おなかの壁を裏打ちしている腹膜の突起(腹膜鞘状突起)が出生後も開いたままになっているために、小腸などが脱出し、膨らんでくるのです。
腹膜が袋のようになってきて、そこに小腸などが入り込んでしまい、いわゆるタマタマの部分が膨らむことで発覚します。
分かりにくいんですが、神奈川県立こども医療センター外科のホームページの絵をまねて書いてみました。赤い部分が腹膜が袋になっている部分です。
受診しようと思ったきっかけ
子供たちとお風呂に入っているときのこと、ふと息子のタマタマが片方だけ膨らんでいるのに気づきました。
びっくりしました。皮膚が薄く伸びて膨らんでおり、下に水のようなものがあるのが見えるくらいでした。
夫を呼んで、大きさが違うことがあるのかと確認までしてしまいました。「あるわけないじゃん」という答えでしたが。
これは病院に行かなくてはと思いました。
そしてもう一度お風呂を上がってからよく見ると、普通の大きさに戻っています。
症状からネットで調べたところ、「鼠経ヘルニア」と「陰嚢水腫」というものがあることがわかりました。その時は「陰嚢水腫」の方は手術しなくても大丈夫というような情報を目にしていたので、「陰嚢水腫」じゃないかな~なんて楽観的に考えて小児科を受診しました。
かかりつけの小児科を受診
気付いてすぐにかかりつけの小児科を受診しました。
すると、下腹部をぐいぐい推しただけで、
「鼠経ヘルニアでしょう。大きい病院に予約します。いつがいいですか?」
といわれました。
3歳を超したら手術しないと治らないという情報は知っていましたが、まさか本当に手術・・。私自身だって手術なんて受けたことないのに、3歳のわが子が・・。
大きい病院の小児科の先生の診察が受けられる曜日をいくつか候補に挙げて、受診した小児科から連絡を入れてもらいました。後日私に確認の電話がかかってくるとのこと。
紹介状を書いてもらい、小児科を後にしました。
鼠径部ヘルニアの情報を検索!
どんな手術なのか、どんな経過になるのか、いろんなHPや、実際にお子さんが手術を受けた方のブログなどを見て回りました。
日帰り手術もできるくらいで、鼠経ヘルニア自体はそんなに重大な疾患ではないようなので、そこまで不安に思う必要はない、ということはわかりました。
私はかなり楽観的なので、息子も元気ですし、検査の日までは普段通り過ごしました。
総合病院で診察
予約した日に総合病院へ。
総合病院で受診したのは初めてでした。
小児科の待合にも人がたくさん。
まだそこでどんなことをするのか、なんてわかっていなかった息子。プレイゾーンがあったので喜んで遊んでいました。
順番が来て診察室でエコー検査するので、ベッドに寝かせるように言われたのですが、そこからギャー!と大騒ぎ。「全然怖いことしないよ!(今は)」と何度も言ったのですが、結局押さえつけてエコーすることになってしまいました。
そのうち落ち着いて、枕もとのDVDを見てましたが^^;
エコー写真を見せられたと思いますが、あまり覚えていません。
そして、その場で手術日を決めることになりました。手術日前後1日、3日間の入院が必要とのこと。
「今決めますか?」と聞かれたと思います。私が付き添うことになるのは間違いないので、手術日に関して夫に相談する必要は感じませんでした。上の子を預けることや自分の仕事の都合を考えて、その日から2か月くらい先の、退院が土曜になる日を選びました。
その前に血液検査などを受けるためにもう一度通院する必要があるとのことで、その日も決めました。
なぜ手術が必要なのか?
鼠経ヘルニアとわかっても、息子は普段通り元気です。痛がる様子もありません。
こんな状態でなぜ全身麻酔の手術を受けたほうがいいのか。
生まれつきの疾患ですが、2歳くらいまでなら自然に袋が閉じることもあるようです。しかし3歳以上ではまず自然には治らないとのこと。
鼠経ヘルニアで腸が上の絵の袋の中に入ったあと、引っ込むうちはまだよいのですが、何かの拍子に袋に腸が入り込んだまま戻らなくなることがあるそうです。それを嵌頓(かんとん)状態 というのですが、痛みがでたり、便秘になったり、血流が悪くなって壊死してしまう、ということも起こるようです。
今のうちに手術しておいたほうが安心ということですね。
続き(手術までの話)はこちら↓